第一回 「孤愁の岸」鹿児島公演
(桑名演劇塾 2008年4月5日 宝山ホール)



各幕に使用している写真と、台詞のもとになった台本は、
桑名演劇塾「劇団すがお」の方に提供して頂きました。
どうもありがとうございました。

孤愁の岸の公演に当り、一般公募で集まった方々で演じられています。
通常は社会人や学生である方々で、夜間に練習を重ねて来られました。
にもかかわらず、プロと変り無い素晴らしい熱演で1500人の観客を
惹きつけて下さいました。 鹿児島弁にはご苦労されたそうです。

孤愁の岸は、薩摩義士の資料を駆使して、杉本苑子が昭和37年、
37歳の時に書き下ろし、翌年第48回直木賞を受賞した
長編歴史小説を下に構成されています。
  
第一幕      第二幕      第三幕

孤愁の岸公演パンフレット







感動の思い


どうしてもアクションの派手さのない分、セリフ回しで物語を展開させる部分も多くて、演じる方は大変だったのではないかと思いますが、とっても丁寧に作り上げられた物語で、役者さんたちも鹿児島弁をまじえて、じっくりと演じられ素晴らしいでした。

それぞれの個性をよく演じられて、平田奉行の駆け引きの辛さも、伊集院副奉行の頑迷さも原作のままによく伝わって来ました。

そして、お仕事を持ちながらの稽古、長いセリフをみなさんよく覚えられたことと感服しました。

舞台は初めの長閑さから、一転して否応無しの状況に巻きこまれて行く展開も良いでした。
何より、残された女性たちの有様に光を当てたこともよかったと思います。

あのセット、どれもすばらしいでしたが、やはり、ドライアイスを使った嵐の部分は圧巻でした。
それと、女性のシルエットの使い方がよかったですねえ。

薩摩義士のお芝居は初めてということもあり、お芝居の暗転、展開などの部分での観客の方の反応(拍手など)が少なかったのが、ちょっと残念でした。
わたし個人としては勇気があれば、掛け声でも掛けたい衝動にはかられましたが。

観客は舞台の展開に引きこまれて、お行儀よく、息を呑むような緊張の糸が張りっぱなしのようで、役者さんたちも桑名と違う反応を感じられたのではないでしょうか?

これを機会に、恒例として薩摩義士の公演が出来るようになれば、もっと深く鹿児島にも薩摩義士が浸透して行くのだろうにとも思います。 どうもありがとうございました。


 
薩 摩 義 士 物 語
 
 

                       作詞 大牟礼ひさと
                       作曲 坂 元 政 則

       1、錦江湾よ 城山よ
         故郷(こころ)の山河に 別れ告げ
         木曽川めざして 旅立ちぬ
         幕命悲憤の 涙あり
         平田靭負を 先頭に
         つづく千余の 義士の列
         あゝ木曽路へと 薩摩の人柱

       2、宝暦四年の  春二月
         忠誠万朶の 桜花
         濁流うずまく 木曾川に
         吾が身を土台の 心意気
         薩摩男の子は 遂に勝つ
         されどかえらぬ 御魂達
         あゝ八十余 薩摩の人柱

       3、木曽路の春は 南から
         千本松原 風さわぐ
         木曾川 揖斐川 長良川
         大河の流れは いかるとも
         今だゆるがぬ 薩摩土手
         永遠に治水の 油島
         あゝ見護るは 薩摩の人柱


  この歌詞との出会いは全くの偶然でした。
  5月10日(土)絵手紙仲間たちと、踊りの練習に集まった時です。
  「灰かぐら音頭」の古いテイチクのレコードとプレーヤーを一人が
  持って来ました。

  それをテープに録音した後に、何気なしに裏面を見たら、
  えっ?!  なんということでしょう、
  「薩摩義士物語」という文字が目に飛び込んで来ました。

  まだ聞いたこともありませんし、なによりも、20数年前に鹿児島で
  この曲が出来ていたと言うのが驚きでした。
  早速録音して、時折聞きながら「孤愁の岸」の編集をしています。






第一幕      第二幕      第三幕